介護士の仕事って何をやるの?<自立した生活>
こんばんは
前々回は介護士の仕事は介護保険法で定められて、その中でも”尊厳の保持”、”自立した生活”の2つが大切という話をしました。
今回は”自立した生活”についてもう少し詳しく書いていきます。
介護の仕事をしていると、利用者さんができないことをいろいろとお手伝いします。
3大介助と言われる”食事”、”排泄”、”入浴”に限らず、利用者さんはできないことがたくさんあって僕たちは日々仕事に追われています。
その中でこんなことをしていないでしょうか?
・時間をかければ自分で着替えれるのに、服を着せてあげる。
・上半身は洗えるのに全身を洗ってあげる。
利用者さんに任せていたら時間がかかるからやってあげちゃう(時間に追われてやってしまう)、お願いされたからやってしまう、なんてことは日常的な光景ではないでしょうか?(僕自身もやってしまいます)
しかし、自分でできることを介護士がやってしまうと後にどうなってしまうでしょうか?
手を使うことでリハビリになるのに、手伝ってしまうことで拘縮が進んでしまうかもしれません。
やってもらうことが当たり前になってしまい、自分でできることをやらなくなってしまうかもしれません。
こうして利用者さんの”自立した生活”がどんどん失われてしまうことになります。
業務時間内に仕事をしないといけないという現実があり、なかなか実現できないのが現状ではありますが、「利用者さんができないことをお手伝いする」ということが介護士の仕事なのです。
このことを”わかっていてやってあげている”のと、”任せていたら時間がかかるからやっちゃう”のでは、”やってあげる”でも意味が違ってきます。
「利用者さんが”自立した生活”を送れるために仕事をしているんだ」ということを忘れないでくださいね。
おやすみなさい。